馬刺しのタレについて
馬刺しは、魚のお刺身とは違い、いろんなタレで楽しむことができます。 魚のお刺身であれば、刺身醤油やわさびで食べるのが一般的です。 しかし、馬刺しは地域によっては魚のお刺身より食べる機会が少ないため、食べ方がよくわからないという人も多くいます。 飲食店で馬刺しを食べる場合であれば、お店がおすすめするタレが一緒に出てくるので迷うことがありません。その一方で、自宅で食べる場合など、馬刺しのタレは種類が多いので、どのタレを使えばいいか迷われる方もいるのではないでしょうか。
もし馬刺しを食べた時に、あまり美味しさを感じられなかったという時には、タレが好みではなかったという可能性があります。 馬刺しを美味しく食べるためには、馬刺しとタレのマッチングにもこだわってみましょう。 馬刺しのタレには、大きく分けて醤油・ごま油・味噌の3つのパターンがあります。 どのタレも馬刺しの味わいを引き立ててくれますが、それぞれ特徴が違いますので、自分の好みのタレを一度試してみるのがおすすめです。
お醤油で食べる
馬刺しを食べる時には、醤油をそのままつけたり醤油ベースのタレを使用したりすることが多いです。
馬刺しの淡白な味わいが醤油の旨味とよく合います
醤油を選ぶ際は、味だけではなく色や香りも意識してみてください。
オススメは、しっかりとした旨味を持つ甘口醤油です。
馬刺しの力強い肉の味わいには、それに負けないコクを持つ甘口醤油が良く合います。
馬刺しの名産地の熊本では、一般的に九州の甘い醤油で食べます。
醤油の甘味が馬刺しの味わいを、より引き立ててくれるのが特徴です。
醤油は地域によって味わいが違い、九州の中でも鹿児島が一番甘く、北海道が一番塩気が強くなります。
甘くない醤油でも問題はありませんが、醤油の塩味が強すぎると馬刺しの味よりも醤油の塩っ辛さだけが目立ってしまいます。
特に馬刺しは、お刺身なので醤油の味がストレートに伝わります。
そのため、馬刺しを食べる際には醤油にこだわりましょう。
醤油の色味については、あまり重要視する人が少ないのですが、実は醤油の新鮮さに大きく関わっています。
醤油は酸化することによって黒くなる傾向にありますが、新鮮な時には赤みがかった色をしています。
醤油は保存のきく調味料ですが、時間が経過すると鮮度が落ちて風味が落ちてしまうので注意が必要です。
醤油は開封したら冷蔵庫で保存し、なるべく早く使用しましょう。
また、醤油の香りは香ばしいものが食欲をそそって良いとされています。
香りも鮮度と共に低下してしまうので、香りを保つためにも醤油の保存には気を配ってください。
地域によっては甘口の醤油が入手しにくい場合もありますが、その際には馬刺し専用の醤油タレなどを活用してみてください。
ごま油で食べる
馬刺しは醤油以外にも、レバ刺しのようにごま油で食べることもありごま油の油分で馬刺しがコーティングされるため、より舌触りがつるんとなめらかになるので人気です。
ごま油の香りと味がプラスされることで、馬刺しのうま味をより深めてくれます。
ごま油で馬刺しを食べる時には、塩を足すのが一般的です。
ごま油だけでは油っぽさが際立ってしまいますので、塩を加えてみましょう。
ごま油と塩の組み合わせはシンプルな味なので、馬刺しの繊細な美味しさを損ないません。
ごま油はフレッシュなものを使い、香りの良いものを選びましょう。
塩は、食卓塩よりもミネラルを豊富に含む岩塩が適しています。
また岩塩は粒が大きく水に溶けにくいという特徴を持っているため、結晶のまま舌に乗り、塩の旨味を感じやすいです。
精製された塩と比較すると、岩塩の方が味に角がなくマイルドで、素材の美味しさをより引き立ててくれます。
ごま油と合わせた時に精製塩は、すぐに溶けてしまい全体的にしょっぱくなりすぎてしまうので注意してください。
精製塩を使用する時は、馬刺しに直接塩をふり、小皿にとったごま油につけて食べる方法があります。
ごま油と塩で馬刺しを食べる際には割合が重要です。
基本的には自分の好きな割合で問題ありませんが、ごま油大さじ1に対して塩小さじ1/2を目安にしてみてください。
塩は味の決め手となるので、様々な種類を試してみるのがおすすめです。
味噌で食べる
馬刺しは日本の各地で食べる習慣がありますが、有名なのは熊本や福島です。
特に熊本は生産量・消費量共に日本一となっています。
熊本では甘口醤油で馬刺しを食べますが、福島の会津では、辛味噌で食べるのが一般的です。
土地柄によって馬刺しの食べ方も異なっているのがわかります。
会津の辛味噌とは、味噌にすりおろしたニンニクや唐辛子を混ぜ合わせて作った味噌だれです。
辛味噌はそのまま付けるのではなく、醤油に溶いて馬刺しをつけて食べます。
辛味噌は店ごとに作り方や味が違うため、会津では馬刺しを食べるお店を選ぶ際に辛味噌が美味しいかどうかで決める人も多くいます。
会津では、辛味噌は馬刺しの味を左右する重要な役割を持っているのです。
赤身肉に味噌の塩気とニンニクの風味の相性が良く、唐辛子がピリッとしたアクセントになります。
馬刺し以外にも野菜につけて食べるなど、辛味噌自体のファンも多いです。
会津にとって辛味噌は馬刺しにはなくてはならない存在として愛されています。
さいごに
今回は、代表的な馬刺しのタレをご紹介いたしました。
馬菜では、専用の特製タレも一緒にお届けしますが、いろんなタレで食べてみて、自分好みの食べ方を見つけるのもおススメです。